脳卒中患者・家族からみた循環器病対策推進基本計画の進捗に関する調査

「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」(平成30 年法律第105 号)に基づき、国は「循環器病対策推進基本計画」(以下基本計画)を2020 年10 月に発表し、各都道府県において施策が推進されるようになりました。

基本計画では、1. 循環器病の予防や正しい知識の普及啓発、2. 保健、医療及び福祉に関わるサービスの提供体制の充実、3. 循環器病の研究推進の3つの目標を掲げ、それぞれについて取り組むべき個別施策が示されたものの、それらの施策が目指す目標の達成にどれだけの効果をもたらしているのか、現時点では明らかにされていません。

また、基本計画が定める施策の進捗に関して、地域によってどのような差があり、それが患者にどのように影響しているのかも明らかになっていません。

そこで、患者・家族の目線から基本計画の進捗を評価するとともに現状の課題を抽出することを目的に、日本脳卒中協会では、2022年に、全国48 支部の担当者(主に医師)に協力を呼びかけ、脳卒中患者へ半構造化インタビュー調査を実施しました。