更新日:2023年6月16日

熊本県支部は、2001年3月に日本脳卒中協会の横浜市支部に続く2番目の支部として開設されました。

急性期病院の脳神経内科や脳神経外科、リハビリテーション専門病院のリハビリテーション科のメンバーを中心に活動を行っています。

支部長  和田 邦泰 熊本市民病院 脳神経内科
副支部長 武笠 晃丈 熊本大学病院 脳神経外科 教授
副支部長 中島 誠	熊本大学病院 脳血管障害先端医療寄附講座 特任教授
副支部長 橋本 洋一郎 済生会熊本病院 脳卒中センター 特別顧問
所在地  熊本市立熊本市民病院内

・2022年から2023年にかけては、脳卒中・循環器病対策基本法の定める熊本県対策推進協議会に参加し、熊本県脳卒中対策推進計画の策定に協力しました。また、熊本県の地域リハビリテーション支援センター事業でも、運営委員会・協議会に参加して、活動しております。

・厚労省の2022年度事業として開設された熊本県脳卒中・心臓病等総合支援センター(全国10都道府県12施設に開設)の活動にも参加しています。同センターの活動の一環として、2013年に熊本県支部が発行した「くまモンの脳卒中ノート」を10年ぶりに改訂し、「くまもと県脳卒中ノート」として生まれ変わらせました。

・2022年10月3日に「ストップ!NO卒中プロジェクト2022 支部講演会in熊本」を開催し、心房細動をキーワードに脳卒中の予防、治療の推進について議論しました。

・毎年10月29日は日本脳卒中協会が加盟している世界脳卒中機構(World Stroke Organization)が定める世界脳卒中デー(World Stroke Day)です。2022年同日には、脳卒中予防や診療への関心を持っていただくために、熊本城と熊本大学病院時計塔で世界脳卒中機構のイメージカラーであるインディゴブルーのライトアップを行いました。

《2023年度事業計画》

(1) 市民啓発事業 
①「くまもと県脳卒中ノート 改訂第2版」
 以下のホームページから、ダウンロードできます。
 https://no-shin-kumamoto.com/information#page_link01
②今年も10月29日に県内の複数の施設のライトアップを計画しています。
 詳細は、追ってお知らせいたします。

(2) 開業医および研修医等教育研修事業
2023年10月に「ストップ!NO卒中プロジェクト2023」を計画しております。
詳細は、追ってお知らせいたします。

くまもと県脳卒中ノート 改訂第2版」を発行!!

2022年3月
熊本大学病院 脳卒中・心臓病等総合支援センター
熊本県脳卒中医療推進検討会議
と協力して、
「くまもと県脳卒中ノート 改訂第2版」を発行しました。
以下のホームページから、ダウンロードできます。

https://no-shin-kumamoto.com/information#page_link01

●地域完結型の脳卒中診療体制
 脳卒中では、患者さんの病態・状態に応じて、かかりつけ医(予防、再発予防、在宅医療)、急性期病院(急性期の治療)、リハビリテーション専門病院(回復期のリハビリテーション)、生活期の病院や施設(主に介護保険によるリハビリテーションとケア)と、治療・リハビリテーション・ケアを受ける場所が変わっていきます。熊本ではリハビリテーションの資源が多く、恵まれた地域となっていますが、急性期病院の医師が多い方ではなく、『地域完結型の脳卒中診療体制』を構築しているところです。
 脳血管疾患の障害を考える会や熊本脳卒中地域連携ネットワーク研究会(K-STREAM:Kumamoto Seamless sTroke Refferal Associates for CVD aMelioration)が、熊本市とその周辺で地域連携パスの作成・運用によって連携を行っています。また地域に応じた地域連携パスも運用されています。

●急性期医療
 脳梗塞では、発症4時間30分以内に注射で血栓を溶かす治療であるアルテプラーゼ(t-PA)静注療法、発症6時間以内にカテーテルで血栓を回収する治療法、脳出血やくも膜下出血は外科的治療がまず検討されます。血栓回収療法は熊本市内の施設でしか現時点では行えないため可能な施設に搬送されて行われることがあります。
熊本血栓回収療法地域格差解消プロジェクト(K-EARTH:Kumamoto EliminAting Regional THrombectomy disparity)によって、多くの県民の方に血栓回収療法ができるシステム構築が始まったところです。

●回復期と生活期(維持期)
 急性期治療が終了して回復期リハビリテーションが必要な脳卒中患者さんは回復期のリハビリテーション施設に転院します。熊本県は回復期のリハビリテーションの施設は比較的多く、恵まれている地域です。急性期治療が終了したら早期の回復期リハビリテーション専門病院でのリハビリテーションをお勧めします。

脳卒中に関する医療機能情報(熊本県)
http://www.kumamoto.med.or.jp/cts16_apoplexy/index.html
脳卒中急性期拠点病院
http://www.kumamoto.med.or.jp/cts16_apoplexy/01_kyusei.html
脳卒中回復期医療機関
http://www.kumamoto.med.or.jp/cts16_apoplexy/02_kaifuku.html

熊本在宅ドクターネット
http://www.kumamoto-zaitaku.com

(準備中)