更新日:2023年11月2日

福岡県支部は北九州市支部と共に日本脳卒中協会と緊密に連絡を取りながら、福岡県民を対象として、脳卒中に関する正しい知識の普及及び社会啓発による予防の推進並びに脳卒中患者の自立と社会参加の促進を図り、福岡県民の保健、福祉の向上に寄与することを目的として活動しています。

毎年10月の脳卒中月間に合わせて、日本脳卒中協会ホームページからオンデマンドで視聴できる「福岡県脳卒中市民公開講座」を開催しています。テーマは「脳梗塞」、「脳出血」、「高血圧」、「心房細動」、「糖尿病」など脳卒中と関連深いものを選び、第一線で脳卒中診療に携わる医師や医療スタッフにそれらの病態や予防や治療を、分かりやすく講演していただいています。実際に脳卒中を体験された方をお招きし、発症前や発症時の様子、治療やリハビリに関する体験も他の研修会等で情報提供しています。

脳卒中医療は大きく変化しています。詰まった血管内の血栓を溶かす血栓溶解療法に加えて、その血栓を血管カテーテル法で取り除く血管内治療(機械的血栓回収療法)が急速に進歩し、脳梗塞患者さんの転帰を劇的に改善させています。しかし、これらの治療の益を受けるためには、発症後早期の脳卒中専門病院への搬送が重要です。その観点で患者さんおよび市民の啓発、救急隊との十分な連携、病院間の連携など、行政と協調した脳卒中医療の確立が求められており、福岡県支部はその活動に寄与しています。

2012年には福岡県支部と福岡市消防局が合同で脳卒中医療を啓発する「脳卒中ZERO-ACT-FAST福岡版」を作成し配布しました。2017年には福岡県看護協会と共に「脳卒中を予防するために10か条と大切な話し(第5版)」を作り頒布しています。2022年に九州医療センターが福岡県脳卒中・心臓病等総合支援センターに選定され、脳卒中相談を随時受付け、医療者向けの研修事業も行うなどさらに活動が増えています。今後も福岡県民の皆様のご意見を伺いながら、脳卒中の啓発活動に邁進していく所存です。皆様方のご支援をよろしくお願い申し上げます。

支部長 岡田 靖:国立病院機構九州医療センター 副院長
副支部長 杉森 宏:国立病院機構九州医療センター 臨床研究推進部長
副支部長 森岡 基浩:久留米大学医学部 脳神経外科 主任教授

●●●●●●●●●●福岡県循環器病総合支援センター 脳卒中相談●●●●●●●●●●

九州医療センター内に設置された「福岡県循環器病総合支援センター」において、脳卒中を専門とする医師、看護師、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカーらが、脳卒中の予防、治療、リハビリ、生活・経済的な心配、医療制度などに関するご相談にあたります。
お気軽にご相談ください。

TEL:092-836-5003
平日9:00~16:00(予約制)
予約・担当者の決定には1週間ほどかかります。
(年末年始、連休などで回答が遅れる場合がございます。)
※九州医療センター 脳卒中・心臓病等総合支援センターHP
https://kyushu-mc.hosp.go.jp/outpatient/nousottyu.html

●●●●●福岡県の脳卒中地域連携 脳卒中あんしん連携ノート●●●●●

福岡県では県全体の循環器病(脳卒中・心臓病等)患者さんに対する包括的な支援体制を構築するため、令和5年4月から国立病院機構九州医療センター内に「福岡県循環器病総合支援センター」を設置しています。
この脳卒中あんしんノートは、福岡県循環器病総合支援センターと公益社団法人日本脳卒中協会福岡県支部とで監修した脳卒中患者さんが携帯するノートで、脳卒中の予防や重症化予防のためのさまざまな情報が掲載されています。
ご自身の健診状態や受診の記録をつけながら、地域の方々とのコミュニケーションにも役立つ一冊です。
ぜひダウンロードしてご利用ください。
また、QRコードから携帯からも見ることができます。

●●●●●WEB講演セミナー 市民公開講座 ストップ!脳卒中●●●●●

日本脳卒中協会ホームページ内で10月の1ヵ月間、スライド動画を配信しています。
2022年は下記のスライド動画を配信いたしました。

●「脳卒中とはどんな病気ですか?~早期発見と予防のために~」
  矢坂 正弘 先生(九州医療センター)

●「福岡県における循環器病対策推進計画と脳卒中・心臓病等総合支援センターモデル事業への取り組み」
  岡田 靖 先生(九州医療センター/日本脳卒中協会福岡県支部支部長)

★★★★★【10月~1ヵ月WEB配信 市民公開講座 ストップ!脳卒中!】★★★★★

2023年は10月~ 日本脳卒中協会ホームページにてWEB配信しております。
http://www.jsa-web.org/citizen_event/6359.html

●「脳卒中とはどんな病気ですか?~早期発見と予防のために~」
  杉森 宏 先生(九州医療センター/日本脳卒中協会福岡県支部副支部長)

●「福岡県循環器病総合支援センターの活動と予防の取組み」
  岡田 靖 先生(九州医療センター/日本脳卒中協会福岡県支部支部長)

★★★★★【世界脳卒中デー ライトアップ】★★★★★

10月29日の「世界脳卒中デー」にあわせて、旧福岡県公会堂貴賓館をライトアップいたしました。
日付 : 2023年10月29日(日)19:00 ~ 10月30日(月)4:00
カラー: ブルー (WSOのテーマカラーの1つです)

● 急性期医療
t‐PA静注療法の効果を上げるためには、一刻も早く適切な病院に患者さんを搬送する仕組みが必要です。呂律が回らない、左右どちらかの口元や腕の動きが悪いなどの症状が、急に一つでも出現したら、脳梗塞の発症を疑います。一刻も早く救急車(119番)を呼び、脳卒中専門の病院へ患者さんを搬送することが大切です。福岡地区、筑豊地区、筑後地区でt-PA静注療法を行っている病院を知りたいときは、福岡医療情報ネット(https://www.fmc.fukuoka.med.or.jp/)をご参照下さい。
日本脳卒中学会HP(https://www.jsts.gr.jp/)では各県ごとの一次脳卒中センター、血管内治療(機械的血栓回収療法)を常時行っている一次脳卒中センターコア施設を紹介しています。

● 急性期と回復期、生活期の治療やリハビリテーション
 脳卒中は発症後早期からの外科治療や内科治療と並行してリハビリテーションが開始されます(急性期リハビリテーション)。次いで急性期治療が一段落した、リハビリテーションの効果が現れ易い時期にリハビリテーションが積極的に行われます(回復期リハビリテーション)。それぞれの治療に特化した病院間で脳卒中連携パス(患者さんの治療方針をスタッフ間で共有する治療予定表)を利用して円滑な連携が行われます。病院を退院した後は、脳卒中連携パスに記された情報を元に、慢性期の再発予防の治療と共に、必要に応じて回復した機能を維持するためのリハビリテーションが行われます(維持期リハビリテーション)。慢性期の患者さんは必要に応じて、かかりつけ医と脳卒中専門病院(急性期治療の病院)間が連携して、病態の定期的な評価が行われ最適な治療方針が検討されます。

★★★脳卒中ZERO-ACT-FAST福岡版★★★

日本脳卒中協会福岡県支部は福岡市消防局と一緒に「脳卒中ゼロをめざして storke zero 急がないかん、脳卒中なら救急たい!」を作成しました。