更新日:2024年2月22日

日本脳卒中協会島根県支部は、脳卒中の予防、そして患者や家族の支援を目的に活動しています。脳卒中は寝たきりや認知症の重要な原因であり、高齢化率が我が国第三位である島根県において、極めて重要な疾患の一つです。また島根県は東西に長く延びた県で、離島があり中山間地域も多く医療供給体制に地域格差が存在し、脳卒中の救急医療にはドクターヘリなども有効に活用しています。

協会支部は脳卒中に関わる教育、啓発活動を重視しています。毎年、脳卒中市民公開講座を、脳卒中が増加する季節の変わり目の2〜3月に実施しております。講演会では脳卒中の予防方法、脳卒中治療の現況、リハビリテーション、再発予防と介護方法などについて脳卒中の専門医等から最新の情報をお伝えし、脳卒中の撲滅を目指しております。参加された家族がFAST を知っていたために、早期に医療機関を受診し後遺症を軽減できた患者もしばしば経験します。

また「ストップ!NO卒中プロジェクトエリア会議in島根」や「島根県Care AF講演会」など、医療者向けの学術講演会を定期的に行っています。さらに救急医療の充実のために、消防署救急隊に対してISLS・PSLSコースを開催し、脳卒中病院前初期対応に関する教育研修事業を行っています。

  • 日本脳卒中協会島根県支部では脳卒中に関するご質問やご相談をお受けしております。
    支部のスタッフが2~3日のうちにお返事いたします。
    電話番号 0853-20-2245
    FAX番号 0853-21-8954 (返信先のFAX番号をお忘れなくご記入ください。)
    メールアドレス nousotyu@med.shimane-u.ac.jp
支部所在地:島根大学医学部脳神経外科
支部長  林健太郎(島根大学医学部 脳神経外科 教授)
副支部長 長井 篤(島根大学医学部 内科学第三 教授)
副支部長 井川房夫(島根県立中央病院 脳神経外科 部長)
副支部長 木村麗新(国立病院機構浜田医療センター 脳神経外科 部長)

● 脳卒中の情報提供
 脳卒中は予知・予防が可能な疾病です。島根県支部では、脳卒中予防のための十か条を普及し、それを実践していただく為の啓発活動を行っています。毎年2〜3月に脳卒中に関する正しい知識の普及および社会啓発、ならびに脳卒中患者の自立と社会参加を促進することを目的に、脳卒中市民公開講座を行っています。また医療関係者への教育研修事業として、脳卒中学術講演会を定期的に実施しています。

(写真:脳卒中市民公開講座の様子)

(準備中)

● 急性期医療

脳梗塞の急性期治療として、t‐PA静注療法あるいは血栓回収療法はその有効性が確かめられています。その効果を上げるためには、治療が可能な病院に一刻も早く搬送されることが重要です。出雲圏域では出雲版病院前脳卒中スケール(Izumo Prehospital Apoplexy Scale: IPAS)を用いて、救急隊員による迅速な病院搬送に役立てています。また遠隔地からの搬送には、ドクターヘリや防災ヘリを積極的に活用しています。島根県は、急性期を担う病院、診療所などをホームページで公表しています。

http://www.pref.shimane.lg.jp/medical/kenko/iryo/byouin-shinryosho/iryoukinou/rink.html

● 脳卒中の医療連携体制

島根県では県内の7つの医療圏域毎に医療連携システムを構築しています。いずれの地域においても、脳卒中の急性期、回復期、維持期医療に対応した医療機関があり、切れ目のない医療連携体制により患者、家族を支援しています。

http://www.pref.shimane.lg.jp/medical/kenko/iryo/shimaneno_iryo/hokenniryoukeikaku/renkeizu.html

(準備中)