更新日:2023年12月18日

大阪府支部は、大阪大学医学部附属病院に事務局を設置しています。

毎月第4土曜日(13時から16時まで)に、脳卒中なんでも相談(06−6629−7378)を実施しています。

市民公開講座では、脳卒中の予防方法や、緊急時の治療方法、お薬の解説や手術方法の紹介などの講演をおこなっています。

 脳卒中は、治療方法が進歩したとはいえ、いったん発病すると自立した日常生活にもどれるのは約5割にすぎず、重度の後遺症のため常時介護を要する方も約2割におよびます。中年期からの10年、20年の生活習慣が、老年期の脳卒中につながります。脳卒中の最大の原因は高血圧症ですが、高血圧症には自覚症状がありません。40歳を過ぎたら自宅で血圧を測定し、高め(130-140/85-90mmHg)の方は、週3回程度、朝食前に食卓で血圧測定を行い、減塩に留意して運動不足の解消に努めましょう。さらに、自覚症状がなくても収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上の頻度が多くなれば、毎日朝食前に血圧を測定して記録し、医療機関を受診しましょう。大阪府支部は、脳卒中の発病減少を目指し、活動を続けて参ります。

所在地 大阪大学医学部附属病院
支部長 望月 秀樹 大阪大学医学部 神経内科教授 大阪大学医学部附属病院脳卒中センター長
副支部長 貴島 晴彦 大阪大学医学部 脳神経外科 教授
副支部長 豊田 一則 国立循環器病研究センター 副院長
副支部長 大槻 俊輔 近畿大学医学部附属病院 脳卒中センター 教授

2023年12月24日に、第15回脳卒中市民講座を開催します。

■日時:令和 5年 12月 24日(日)13時30分開演 (13時00分開場)〜16:20終了
■場所:千里ライフサイエンスセンター5階ライフホール
■プログラム:
「脳神経外科治療の最前線:虚血性脳卒中編」今村 博敏 (国立循環器病研究センター 脳血管部門 脳神経外科)
「脳卒中予防のための生活習慣と緊急受診すべき症状の話」吉村 壮平 (国立循環器病研究センター 脳血管部門 脳血管内科)
「脳神経外科治療の最前線:出血性脳卒中編」中村 元 (大阪大学医学部附属病院 脳神経外科)
「脳卒中後の生活と再発予防」藤堂 謙一 (大阪大学医学部附属病院 神経内科・脳卒中科)

2020年、2021年の市民公開講座は実施できませんでしたので、以下の動画を公開しました。
URLをコピー・ペーストし、動画をご覧下さい。

「心房細動について勉強しよう!」https://youtu.be/6acsxFC0dIM
・・・脳梗塞の最大の原因、心房細動について、解説します。心房細動がなぜ危ないのか、心房細動をどうやってみるけるのか、などについて、説明します。
「健診から始める脳卒中予防」https://youtu.be/SGX7jy_CYsI
・・・働き盛りの方に向け、10年後・20年後の脳卒中を予防するために、今やるべきことを解説します。
「脳卒中の外科治療・くも膜下出血の予防」https://youtu.be/PX-7DHnPOcI
・・・くも膜下出血の最大の原因は脳動脈瘤です。脳動脈瘤の手術やカテーテル治療について説明します。
「脳卒中後の社会福祉制度の活用について」https://youtu.be/Kbsf9CvKV7U
・・・介護保険などの社会福祉制度の利用方法を解説しています。

(準備中)

大阪府の集計データによりますと、脳血管疾患患者数は減少傾向にあり、2005年の14,900名から2014年の10,300名となっております。受療率は人口10万対169から117に減少しており、全国平均とほぼ同じ傾向です。年齢調整死亡率は、2015年には男性10万対33.2、女性10万対16.6で、全国都道府県順位では男性43位、女性47位であり、良好な水準です。

大阪府の2次医療圏は、豊能・三島・北河内・中河内・南河内・堺市・泉州・大阪市の8地域に分かれます。大阪市で37、その他の各地域で8〜17の施設が脳卒中の救急搬送を受け入れています。2015年の大阪府の脳卒中救急搬送状況は、救急要請から医療機関への搬入まで、平均34分となっています。救急隊から医療機関への搬送連絡が1回で決定した件数の割合は80%、2回が13%、3回が4%でした。

参考:第7次大阪府医療計画:http://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/keikaku/7osakahuiryokeikaku.html

(準備中)