更新日:2019年2月23日

石川県支部は故濱田潤一郎前金沢大学脳神経外科教授により設立されました。事務局は金沢大学脳神経外科教室です。

以前から石川県では各病院それぞれで脳卒中予防啓発のための市民講座を行っていたこともあり県支部としての活動はあまり多いとは言えませんでした。

石川県の脳卒中診療で特筆すべきは金沢大学脳神経外科の血栓回収チームの存在です。一般的にはtPAを投与した後血栓回収が必要な場合患者さんを血栓回収ができる病院に搬送しますが、石川県では血栓回収チームが各病院に出向いて血栓回収を行っています。そのため血栓回収までの時間が短縮され治療効果も期待できます。しかし、その反面血栓回収チームは24時間体制で待機しておりかなりの負担になっているのも事実です。その治療効果を上げるためにも脳卒中の救急医療について一般の方に知ってもらいさらに予防についての知識を広めるのも重要なことです。

市民啓発は脳卒中の救急医療、発症予防のため大きな意義がありますが、市民講座を行うとどうしても参加の年齢層が高くなってしまいます。脳卒中の予防は若い時から行うべきものであり脳卒中を発症した方を発見し通報するのは配偶者の方とは限らず同居の子供さんやお孫さんが多いと思われます。

そのため石川県支部では小学校高学年から中学生を対象としその保護者の方と一緒に受講していただける親子脳卒中教室を開催いたしました。夏休み中に開催し自由研究の題材にもなるよう脳卒中を解説したパネルを展示、脳卒中をわかりやすく説明した講演、救急通報の重要性や生活習慣病の怖さを説明した寸劇などを行い、さらに興味を引くように車椅子体験、糸結び体験、聴診器体験なども行っています。これは参加した方々にかなり好評で小・中学生さらに保護者の方にも脳卒中を少し理解できたと御意見をいただきました。

今後も石川県内各地で開催できないかと考えています。
これからも県内の各施設と協力しながら市民啓発の方法を工夫していく予定です。

支部長  金沢脳神経外科病院 副院長 山本信孝
副支部長 金沢大学脳神経外科臨床教授 内山尚之
(準備中)

第2回夏休み親子脳卒中教室

日時:2018年8月5日
場所:金沢脳神経外科病院
対象:小学4年生~中学3年生※保護者同伴

脳卒中講座 ※ 会場収容人数: 6 0 組程度
第1部10:30~11:00
 お医者さんによる脳卒中のお話
 金沢大学附属病院脳神経外科 見崎孝一先生
第2部11:00~11:30
 寸劇「知っとかんと脳卒中!」
 金沢脳神経外科病院脳卒中劇団

イベントコーナー9:00~12:00 ※制限なし
■体験ブース
・心臓マッサージ・血圧測定
・聴診器・車イス・絹糸むすび
・セッシで豆つかみ・注射器など
■脳卒中アニメ上映
■認知症テスト
■管理栄養士によるミニ講演会
■看護師による相談コーナー
■医師、看護師のユニフォームで写真撮影
■夏休みの自由研究資料コーナー
・医療法人社団浅ノ川金沢脳神経外科病院
・日本脳卒中協会(石川県支部)

※応募締め切り:7月27日(金)
詳細はチラシをダウンロードしてください。

第14回日本海脳卒中医療連携セミナー

日時:2019年4月6日(土)
場所:石川県地場産業振興センター
主催:石川脳卒中地域連携推進協議会
共催:ファイザー株式会社、ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
後援:日本脳卒中協会石川県支部
対象:石川県の医療・介護関係者

<プログラム>
開会挨拶 石川脳卒中地域連携推進協議会 会長 中田 光俊 先生

SessionⅠ 石川県における脳卒中地域連携パスの現況
 座長 能登脳卒中地域連携協議会 会長 川北 慎一郎 先生
  ① 能登エリア報告 能登脳卒中地域連携協議会 会長 川北 慎一郎先生
  ② 加賀エリア報告 加賀脳卒中地域連携協議会 会長 池田 清延先生

SessionⅡ 特別講演『全身性疾患としてみる心房細動』
 座長 加賀脳卒中地域連携協議会 副会長、やわたメディカルセンターリハビリテーション科 科長 池永 康規先生
 演者 金沢大学大学院先進予防医学研究科 システム代謝学講座、特任准教授 加藤 武史 先生

SessionⅢ 特別講演 『脳卒中の合併症とアドヒアランスを考える』
 座長 日本脳卒中協会石川県支部支部長、金沢脳神経外科病院 副院長 山本 信孝 先生
 演者 東京都済生会中央病院 副院長 神経内科部長・脳卒中センター長 星野 晴彦 先生

閉会挨拶 加賀脳卒中地域連携協議会 会長 池田 清延 先生

● 急性期医療

脳卒中の急性期医療で重要なことの一つは脳梗塞急性期に血栓溶解療法や血栓回収を迅速に行うことが必要です。石川県は救急体制が比較的しっかりしているため発病から病院到着までの時間はかなり短い方です。病院到着後検査を行い脳梗塞であれば血栓溶解療法の適応を検討しますが、カテーテルによる血栓回収が必要な場合もしばしばあります。その場合一般的には患者さんを血栓回収が出来る施設に転送することが多いと思われますが、石川県では脳血管内治療専門医が各施設まで出向き血栓回収を行うシステムが構築されています。そのため治療までの時間がかなり短縮されています。

● 市民啓発

脳卒中についての知識を広めるため公民館、企業などで啓発活動を積極的に行っています。また脳卒中予防には若い時からの注意が必要で、家族が倒れた場合子供さんが第一発見者になることも多いため小中学生に向けた脳卒中教室も開催しています。

● 脳卒中連携パス

急性期から回復期、生活期まで一貫した治療を行うため脳卒中連携パスが用いられますが、石川県は北部の能登地方と南部の加賀地方では医療情勢がかなり異なります。そのため脳卒中連携パスは加賀と能登で異なるものを作成し、それぞれの地域に合わせた治療連携を構築しています。協議会を設け地域により治療の格差を生じないよう調整を行っています。

(準備中)