更新日:2018年7月12日

神奈川県支部は、平成20年から開設され、横浜市支部とともに活動を推進しております。神奈川県の総人口は9,147,400人(*1)で、人口の57%以上が県東部の川崎市、横浜市に集中し、県西部に行くほど人口密度が低くなるという地理的特色があります。医療資源もおのずと横浜市、川崎市に多く県西部に少ない傾向があり、t-PA静注療法や血管内治療についても、都市部偏重の医療格差問題を抱えています。
t-PA静注療法については病院前脳卒中スケール(MPSS)の普及活動を行い、川崎市、横浜市ではtPA静注療法の適応患者をプロトコルに従ってt-PA静注療法施行病院へ直接バイパス搬送する仕組みが構築され、現在では全脳卒中搬送例を対象に治療効果、搬送手順の見直しなどを半年ごとに行い、脳卒中医療の改善を確認するPDCAサイクルが確立した地域となっています。
脳卒中を発症した患者のすべてが救急搬送されるわけではなく、自力で歩ける人、一過性脳虚血発作(TIA)の4 割以上がかかりつけ医を受診しています。神奈川県支部では2011 年から神奈川県医師会脳神経科医会とともに実臨床に有用なTIA の行動指針を作成すべく検討を開始し、かかりつけ医、専門医向けの診断、対応ツールの作成、連携モデルの構築を行いました。またこのような連携の妥当性を明らかにするTIA 実態調査COMBAT-TIA study を県下で行ってその成果を公表しています。また「脳卒中にいかに早く気付くか」をテーマとした市民講座を定期的に開催し、「顔、腕、ことばですぐ受診」の理解推進に努めています。
脳卒中の治療は、急性期と回復期、維持期で担い手が異なり、同一地域で治療が完結するとは限りません。急性期以降は患者さんが地域の枠を超えて広範に移動する例も少なくないことから、「神奈川県脳卒中広域シームレス医療研究会」とともに、2008年より毎年1〜2回のセミナーを開催し、各地域のネットワークの参加者が集まって広域連携の在り方を協議しています。

所在地 :聖マリアンナ医科大学内
支部長 :聖マリアンナ医科大学脳神経内科 教授 長谷川泰弘
副支部長:聖マリアンナ医科大学脳神経内科 准教授 秋山久尚

・2017年9月9日(土)、かながわ労働プラザ(横浜市中区寿町)にて、「ストップ!NO卒中プロジェクトエリア会議 in 神奈川」を開催しました。
・2017年6月18日 脳卒中市民公開講座を開催いたしました

・2018年9月8日(土)、かながわ労働プラザ(横浜市中区寿町)にて、「ストップ!NO卒中プロジェクト エリア会議in 神奈川」を開催します。

 病院前連携

t‐PA静注療法の効果を上げるためには、一刻も早く適切な病院に搬送する仕組みが必要です。川崎市、横浜市ではマリア病院前脳卒中スケールを、湘南地区では湘南病院前脳卒中スケールを用い、超急性期脳卒中患者の搬送に役立てています。また両市では、超急性期の脳梗塞治療が可能な病院が明示されています。さらに川崎市では2009年度からの4年間で、病院到着までの時間が短縮し、t‐PA静注療法1カ月後にほとんど症状がなくなった方も24.1%から35.3%まで上昇しています。横浜市の脳卒中救急医療体制が、以下のホームページで公表されています。
http://www.city.yokohama.lg.jp/iryo/teikyotaisei/nou04-kikan.html
http://www.city.yokohama.lg.jp/iryo/teikyotaisei/nou05-jisseki.html

 歩いて受診する脳卒中の啓発と医療機関の選別

 症状の軽い脳卒中や、症状がでてもすぐに治ってしまう一過性脳虚血発作では歩いて受診する方がいらっしゃいます。神奈川県支部では神奈川県医師会脳神経科医会とともに、かかりつけ医、専門医向けの診断・対応ツールを作成し、速やかな連携を図っています。
http://www.marianna-neurology.jp/sinryo_tia1.html
http://www.marianna-neurology.jp/sinryo_tia2.html

 地域の枠を超え、急性期と回復期、維持期をつなげる

 2008年から神奈川県下の脳卒中ネットワークをつなぐ「神奈川県脳卒中広域シームレス医療研究会」が結成され、県下共通の脳卒中連携パス(共通言語で医療情報を共有するツール)の作成や、セミナーを通じて県下の脳卒中連携の在り方等が触手を超えて協議されています。
http://www.kanagawa.med.or.jp/link/nousocchuu/1/index.html

(準備中)