日本脳卒中協会徳島県支部のホームページへアクセスいただき有り難うございます。
脳卒中は日本人の死因の第3位を占め、高齢者の寝たきり原因では第1位です。最近はカテーテルによる血栓回収療法や再発予防法の新規開発も進みつつあります。脳卒中を克服するためには発症後の治療のみならず、リハビリテーションや再発予防など、急性期病院、回復期病院、開業の先生方による連携が非常に大きな役割を持ちます。また、看護、介護、リハビリテーション、行政などの多職種の連携も大変重要です。日本脳卒中協会徳島県支部においては、市民公開講座やテレビ広告などさまざまな取り組みを通して、脳卒中の発症や再発の予防を推進し、県民の皆様が少しでも不安が少なく暮らすことができるように取り組んでいきたいと考えております。
支部長 髙木 康志 徳島大学医学部 脳神経外科 教授 副支部長 里見淳一郎 きたじま倚山会きたじま田岡病院 病院長 副支部長 兼松 康久 徳島大学医学部 脳神経外科 准教授 所在地 徳島大学医学部
脳卒中の医療は急性期の医療、回復期の医療、維持期の医療に分けられます。
● 急性期医療
急性期の医療行う病院では、脳卒中を発症した患者に救急医療を行います。まず頭部MRIやCT等の検査を行い、脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血を診断します。特に脳血管閉塞による脳梗塞と診断された場合治療を急ぎます。治療が早ければ障害が軽くすむこともあります。脳梗塞が起きて4.5時間以内であればt-PA静注療法を行い、閉塞血管の再開通を行います。最近では、脳主幹動脈が閉塞した脳梗塞患者に対しカテーテルを用いた血管内治療で閉塞血管を再開通させる治療が行われ良好な成績が報告されています。その他、脳内出血には血圧コントロールを中心とした全身管理を行い、必要に応じて血腫除去術を行います。くも膜下出血に対しては、原因である破裂脳動脈瘤に対し、脳動脈瘤クリッピング術やコイル塞栓術を行い、再破裂を予防します。重症患者に対し、高度な診断と治療を必要とする場合は、脳卒中専門医が治療にあたります。
● 回復期の治療
回復期の治療は、身体機能を回復させるリハビリテーションを中心とした医療です。リハビリテーション専門医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が脳卒中患者のADL向上、自宅退院を目的として行う医療です。自宅退院後も、生活の質の向上を目標とし、外来リハビリテーションをが行われます。
●維持期の治療
維持期の医療は、日常生活への復帰及び維持のためのリハビリテーションを行う医療です。生活の場で療養できるよう支援する機能を有する医療機関で行われます。
徳島県は、急性期の医療を中心に行う病院、回復期リハビリテーションを中心に行う病院、維持期の医療を中心に行う病院、診療所などをホームページで公表しています。
http://anshin.pref.tokushima.jp/med/docs/2018042700039/